幕下炎鵬が関取復帰へ着々 照ノ富士親方から刺激「普通じゃ聞けないこと」春場所は白星発進
「大相撲春場所・2日目」(10日、エディオンアリーナ大阪)
元幕内で西幕下30枚目の炎鵬(伊勢ケ浜)が欧山田(鳴戸)を押し出しで破り、今場所は白星発進を決めた。
脊髄損傷の大ケガから復帰して5場所目。幕下中位でも好スタートを切り、関取復帰へ着々と歩みを進める。相撲内容には「感覚はまだ土俵の久しぶりの雰囲気で『あれ?』というのがあったけど、相撲に集中できた」と振り返った。
今場所は初場所で引退し、部屋付き親方になった照ノ富士親方から刺激をもらった。照ノ富士親方も自身と同じく大ケガからはい上がった不屈の力士。両膝の故障で19年春場所は序二段まで転落したが、そこから横綱まで上り詰めた。
炎鵬は復活を目指す道中の取り組む姿勢で、元横綱からありがたい言葉をもらったという。「マインドとか極意というか、普通じゃ聞けないこと。ありがたいことです」と感謝した。
ケガから復帰直後は序ノ口の朝の取組時間だったが、幕下中位になって今は昼過ぎの取組だ。花道を引き揚げた後に、支度部屋入りする幕内力士とすれ違うようになった。「若い顔ぶれが増えたなと」と感じながらも、顔なじみが通れば「同世代が活躍してるのは励みになる」とここでも刺激を受けていた。





