長谷川帝勝 悔し2位 2冠ならず「中途半端な結果」 ミラノ五輪メダル1号には意欲「俺が1番だぞ!と」

 マスコットキャラクターと記念撮影する長谷川帝勝
 優勝した渡辺大睦(中央)、2位の長谷川帝勝(左)、3位の北山博仁
2枚

 「スノーボード・全日本選手権スロープスタイル・ビッグエア」(5日、栂池高原スキー場)

 ビッグエア決勝が行われ、男子では世界選手権(16日開幕、スイス)代表の長谷川帝勝(たいが・19)=STANCER=は2位となり、前日のスロープスタイルに続く2冠制覇はならなかった。試合後は、来年に開幕が迫ったミラノ・コルティナ五輪の日本勢メダル第1号に意欲を見せた。13歳の渡辺大睦(ひろむ)=キャラファクトリー=が優勝した。

 修正力が光った。長谷川は、国際大会よりサイズの小さい日本のジャンプ台に感覚が合わず、1本目で転倒。追い込まれたが、2~3本目は助走と回転の速度を落として対応し、横3回転半の技を2連続で決めて見せた。1位は13歳に譲り「中途半端な結果。2冠ならずです」と悔やんだが、それでも前日のスロープスタイルに続いて表彰台は死守した。

 23年世界選手権での初出場初V、今季のW杯総合優勝で、26年ミラノ・コルティナ冬季五輪の金メダル候補に名乗りを上げた19歳のホープ。五輪本番のビッグエアは開会式の翌日に実施され、ノルディックスキージャンプ女子ノーマルヒル、スピードスケート女子3000メートルと合わせて、大会を通して最初のメダルイベントとなる。

 長谷川が順調に代表権を勝ち取り、五輪で3位以内に入れば、ビッグエア男子初表彰台と、状況によっては日本勢メダル第1号の可能性もある。「やっぱり日本人の中でも1番になりにいかないと。俺が1番だぞ!と(いうのを見せたい)」と野心をのぞかせた。

 ◆長谷川帝勝(はせがわ・たいが)2005年10月23日、愛知県岩倉市出身。21年世界ジュニア選手権ビッグエアで優勝し、初出場の23年世界選手権で日本人初の金メダルを獲得。同年には世界で初めて4方向全てで「1980(5回転半)」の技を成功させた。W杯では22~23年シーズンにスロープスタイル年間2位、24~25年シーズンはビッグエア総合優勝した。名前は「強い名前を付けたい」という父の願いから、ゴルフのタイガー・ウッズが由来。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス