「バドミントン・Ｓ／Ｊリーグ」（２１日、横浜ＢＵＮＴＡＩ）

　複２試合、単１試合の計３カード（２戦先勝方式）で争われる団体戦の女子準決勝が行われた。再春館製薬所は、岐阜Ｂｌｕｖｉｃに２－０で勝利。決勝進出を決め、２季ぶりの優勝に王手をかけた。

　第１ダブルスでは、昨夏のパリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組（再春館製薬所）が、清瀬璃子、原菜那子組（岐阜Ｂｌｕｖｉｃ）を下し、先陣を切った。第１ゲームは、松山の５連続得点などで２１－１４で奪い、第２ゲームも武器とする速いラリーの展開から９点差をつけて圧倒した。

　昨年末の全日本総合選手権以降、松山は約２週間の休暇を取り、志田は１６年リオデジャネイロ五輪金メダルの松友美佐紀とペアを組んでワールドツアーに出場した。志田は「勝負強い方の隣にいて１点に対する執念（を感じた）」と収穫を得て、松山は実家でリラックスすることでパリ五輪後から蓄積していた疲労を抜き、減少していた体重を半分以上戻すことができた。

　お互いに充実した充電期間を過ごし、今月上旬から“シダマツ”として練習を再開。復帰戦として臨んだこの日は、ストレート勝ちを飾った。松山は「シダマツらしい展開を作れてよかった」とうなずき、志田も「長年組んでいるので、ラリーもローテーションもスムーズにできた。松山は身長があるので自分が前に出てもカバーしてくれる。これはシダマツにしかできない強み」と胸を張った。

　２２日の決勝では、２季ぶりの優勝がかかる。志田は「去年は自分たちが負けてチームが負けた。リベンジする意味で挑戦したい。チームとして、シダマツとしてこだわっていきたい」と力を込めた。