坂本花織 自己ベスト超えで首位発進 非公認も「驚き」 好調の要因について「ゾーンに入っている時は曲がゆっくり」
「国民スポーツ大会・フィギュアスケート」(29日、ヘルスピア倉敷アイスアリーナ)
首位発進を決めた坂本は、ISU非公認とはなるが、自己ベストを上回る高得点に「正直、驚いている」と声を震わせながら笑みをもらした。好調の要因について「ゾーンに入っている時は曲がゆっくり聞こえるが、今日は(自分が)曲より速く動いているような感じ。集中できている証拠かな」と分析。優勝した昨年11月のNHK杯のフリー演技も同様の感覚があったという。
冒頭の2回転半や3回転ルッツ、後半の3回転フリップ-3回転トーループなどジャンプをすべて成功させた。「自分の中では、(昨年12月の)全日本(選手権)の方が内容的によかったと思うが、集中具合は今日の方が良かった」と振り返った。4連覇した全日本選手権の後は、家族や友人と正月休みを満喫。今大会は「国スポは兵庫代表で出られるので、貢献したい気持ちがある」と、チームメートと応援し合いながら切磋琢磨(せっさたくま)している。
4連覇が懸かる世界選手権(3月24~30日、米ボストン)を控え、今年初戦を飾った。「国スポで今年が始まって、シーズンの試合が続く。幸先よくなるんじゃないかと思う」と終始笑顔だった。





