大鵬の孫、夢道鵬が涙の幕下優勝 兄・王鵬の言葉に感謝
「大相撲初場所・１３日目」（２４日、両国国技館）
東幕下４４枚目の夢道鵬（大嶽）が石崎（高砂）と対戦。突き出して７連勝。幕下優勝を果たした。
祖父は優勝３２回の大横綱大鵬で、今場所は兄の幕内王鵬の付け人を務める。この日は立ち合いで圧倒し、一気に前に出た。うれし涙を流し「引いたら負ける。めっちゃうれしい」と感激を口にした。
夢道鵬は「今まで大事な場面で一回も勝てていなかった」と重圧に弱かった過去を回想。５連勝後、王鵬から「プレッシャーがある中で勝てると違うぞ」と声をかけられた。さらに増した重圧を克服し「声をかけても大丈夫と思ってくれたのかな」と、王鵬の意図をくみ取った。うれし涙の量が増していった。
次の春場所は十両昇進を目指せる幕下１５枚目以内が確実。夢道鵬は「来場所は上（十両）を目指せる。調子に乗らず頑張りたい」と決意を新たにした。
