高梨沙羅 悔し14位「もどかしさ感じる」 テレマーク姿勢が課題で今季W杯は4位が最高 

 競技後に笑顔を見せる高梨沙羅(撮影・吉澤敬太)
 1本目の飛躍を行う高梨沙羅
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 「ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯」(18日、大倉山ジャンプ競技場)

 2018年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(28)=クラレ=は119・5メートル、122メートルの合計227・1点で14位に終わり、今季初表彰台を逃した。勢藤優花(27)=オカモトグループ=は117メートル、120・5メートルの合計228・4点で日本勢トップの13位だった。アレクサンドリア・ルティト(カナダ)が266・4点で2季ぶりに勝ち、通算2勝目を挙げた。

 進展を感じながらも、直面する課題に対しては表情が曇った。高梨は1本目は119・5メートルを飛び、113・7点。2本目は122メートルを飛び、113・4点で合計227・1点で14位。「内容としては2本そろえられたと思う。だいぶ進歩していると思うが、やっぱりテレマークが入らない」と悔しさをあらわにした。

 今季W杯は4位が最高。「もどかしさは感じます」と話すのは、ルール改正され加減点の幅が大きくなっているテレマークの姿勢だ。上位の選手は飛型点が50点を越えているのに対し、高梨は2本とも50点に届かず。これまでも課題としてきた点だったが、「いまひとつ伸びない部分」と今も頭を悩ませている。

 意識すればするほど、行き詰まる様子で「テレマークを入れることで頭がいっぱい。出すタイミングがかなり早くなってしまってるよってコーチにも言われている」と苦悶(くもん)の表情。「早く降りようとしているわけではないけど、足を前もって準備しておかないといけない。降りる前提の空中姿勢になっている」と悩みを吐露した。

 今季初の表彰台はまたしても逃したが、19日の第11戦に向けては「流れ的には良いまとまりがある」と前向き。「まずは自分のやるべきことをやる。ビデオとかも確認しながら、明日にまたつなげていきたい」。きっちり修正して臨み、地元で悔しさを晴らす。

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