早田ひな「1番難しい立場を最後まで明るく」チーム支えたリザーブ木原美悠へ長文で思い 4人でメダルの秘話「4人で頑張ったと思ってもらいたかった」
パリ五輪の卓球女子でシングルス銅メダル、団体銀メダルを獲得した早田ひな(24)=日本生命=が13日、自身のインスタグラムを更新。補欠としてサポートしてくれた木原美悠への思いをつづった。早田ら卓球代表はこの日、帰国。ともに戦った平野美宇、張本美和に対して、感謝をつづった上で、「そして美悠様」と、木原について記した。自身も東京五輪で補欠を経験しただけに「リザーブという1番難しい立場を最後まで明るく楽しそうにやりきっててすごいなと思いました」。早田はシングルスの激闘で左手首を痛め満身創痍の状況が続いたが「怪我をしてから試合前はほとんど練習してもらっていましたが、1時間半の練習時間を取っていてもテーピングの巻き直しなどで15分ぐらいしかできなかったり、痛みがあり練習メニューが限られてしまったりなかなか思うように練習出来ない私を最後まで勇気づけてくれて自信を持たせてくれてほんとに感謝しています」と、木原のしてくれたサポートに勇気づけられたことを記した。
団体戦の表彰式では早田が個人の銅メダルをつけ、木原が団体の銀メダル姿で4人で撮影する姿があった。「『美悠、誕生日にひなちゃんの銅メダル見たいねん』って言われた時は正直不安しかなかったけど結果で恩返しできてメダルを見せることができて良かったです。団体戦に入ってからも2人と一緒にメダルを取って絶対に4人でメダルをかけて写真を撮る!って決めてたのでそれを実行できて本当に良かったし、その気持ちがあったからこそどんな治療にも耐えられました」と、明かした。
「リザーブという立場は裏で1番動かなきゃいけないですし選手が誰か棄権になった時のために自分の練習もしなきゃいけない、本当に難しい立場です。でもメダルを貰えるのは3人だけ、おめでとうと言われるのも3人だけです。出場する選手は当たり前に頑張っていますがリザーブはそれ以上に朝から夜まで頑張っていると思います。だからこそ木原選手も認めてもらいたかったし4人で頑張ったと思ってもらいたかったです。美悠様にとって素敵なオリンピックになってたらいいなと思います。本当にありがとう」と、最大限の感謝をつづった。
そして、初の五輪を振り返り「色々なことがあったオリンピック、人の温かみを感じ大好きな人のために戦い続けることが出来たオリンピックでした。ありがとうございました」と結んだ