選外の「リアル桜木花道」川真田紘也と佐々木隆成が補欠帯同 ホーバス監督が発表 八村を爆笑させる男、川真田にムードメーカー役期待

 パリ五輪に出場するバスケットボール男子日本代表が10日、都内で会見した。日本バスケットボール協会は8日に12人のメンバーを発表しており、NBA・レーカーズで活躍する八村塁、左ふくらはぎ肉離れでコンディション調整が続くもののNBAで日本人最長6シーズンプレーした渡辺雄太らを選出。八村、渡辺雄は2大会連続の代表入り。五輪後からNBAチームのキャンプに参加する河村勇輝、富永啓生の若手有望株は初出場となる。

 トム・ホーバス監督は最終候補から選外となった4人の中から佐々木隆成(三遠)、川真田紘也(長崎)をリザーブとして帯同させることを発表した。「45人ぐらいからみて、難しかった。この選手が悪いではなく、誰がうちのバスケにフィットがいいか見た。選手達も頑張った。きょう練習をやって雰囲気は落ち着いた」と、選手選考について語り、「2人がリザーブ。川真田、佐々木がヨーロッパに行く。保険です。怪我とか病気になったらリザーブがいます」と、明かした。

 五輪切符を獲得した昨夏のW杯では赤髪に染めて登場するなど、躍進の立役者といってもいい、ムードメーカーで“リアル桜木花道”の異名をとった川真田は本メンバーからは無念の落選となったが、直前の韓国戦では泥くさいプレーとともに、ベンチで見守る八村と積極的にコミュニケーションを取り、八村を爆笑させるなど抜群の存在感をみせていた。補欠としてチームのムード作りも含めた役割に期待が懸かる。

 ◇五輪代表12人は次の通り。

 【PG】富樫勇樹(千葉J)、河村勇輝(横浜BC)、テーブス海(A東京)

 【SG】比江島慎(宇都宮)、富永啓生(無所属)

 【SF】ジェイコブス晶(ハワイ大)、渡辺雄太(無所属)、馬場雄大(無所属)、吉井裕鷹(三遠)

 【PF】八村塁(レーカーズ)

 【C/PF】ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)

 【C】渡辺飛勇(信州)

 【リザーブ】川真田紘也(長崎)、佐々木隆成(三遠)

 日本代表は今後渡欧し、19日にパリ五輪1次リーグ初戦でも対戦する23年W杯王者のドイツ、21日にNBAで3度MVPのニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)を擁するセルビアと強化試合を行い、本番に備える。国内試合をコンディション調整で欠場した八村はここでチームとの融合を図る。

 本大会では1次リーグB組で、27日にドイツ(世界ランク3位)、同30日に開催国でNBA新人王にも輝いたビクター・ウェンバンヤマを擁するフランス(同9位)、8月2日に世界最終予選を勝ち上がったブラジル(同12位)と対戦する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス