新小結大の里が史上最速V「親方から優勝しても喜ぶなと」と場内沸かせる 震災被害の故郷・石川へ「優勝見せられてうれしい」

 「大相撲夏場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 新小結大の里が阿炎を破って12勝3敗で初優勝を果たした。初土俵から所要7場所目の初V。今年春場所の尊富士の10場所を上回る史上最速で、幕下付け出しでも1972年夏場所の輪島の15場所目を上回る史上最速優勝となった。

 大の里は優勝インタビューで「一月、三月(場所)と惜しいところまでいったんですけど、優勝出来なくて、五月場所でチャンスをものにできてうれしい」とよろこんだ。

 優勝決定後、土俵下であふれる涙をぬぐう場面もあった。その時の心境について、「きのう親方からは『優勝しても喜ぶな』と言われたので、冷静に冷静にということを意識してました」と明かして場内を笑わせた。

 驚異のスピード優勝。「去年五月場所でデビューして、1年後に幕内で優勝できるとは想像していなかった」と感慨深げに振り返った。

 今年元日に発生した能登半島地震で大きな被害を受けた故郷・石川県への思いを尋ねられると、「こうやって優勝する姿を石川県の方に見せられたので、うれしいです」と話した。

 来場所以降へ向けて、「親方の言うことを聞いて、上へ上へと精進して頑張っていきたい」とさらなる高みを目指して力強く話していた。

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