イスラエルとパレスチナ、五輪へ 大会で対立しない姿勢

 IOCのバッハ会長(右)と握手するパレスチナ・オリンピック委員会のラジューブ会長=4月、スイス・ローザンヌ(IOC提供)
 共同通信の取材に応じたイスラエル・オリンピック委員会のアラド会長=22日、パリ(共同)
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 【パリ共同】イスラエル・オリンピック委員会のヤエル・アラド会長が25日までにパリで共同通信の取材に応じ、パリ五輪にイスラエルから85人程度が出場予定であることを明らかにした。26日で五輪開幕まで2カ月。ガザ地区の戦闘で多数の死者が出ているパレスチナはIOCによると招待枠を含めて6~8人が出場見込み。両者は平和を希求する五輪精神に沿い、大会で対立しない姿勢を打ち出した。

 イスラム組織ハマスの攻撃で5人の親族を亡くしたというアラド会長は「(戦闘の状況は)スポーツとは何も関係がない。イスラエルは五輪ファミリーの一員だ」として母国のパリ五輪参加の正当性を強調。その上で「パレスチナ代表の五輪出場は素晴らしい。友情を信じ、五輪の価値を信じている」と語った。パレスチナ・オリンピック委員会のジブリル・ラジューブ会長も「世界中の選手団とともに五輪に参加することを楽しみにしている」とコメントした。

 アラド会長によると、イスラエルでは戦闘の影響で計40人以上の選手、元選手が死亡した。誘拐された選手もいるという。

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