東京五輪銅・スケボー中山楓奈が早大入学「(大卒は)知り合いにいない」も進学決意「スポーツについて学びたかった」

 21年東京五輪スケートボード女子銅メダルの中山楓奈(ムラサキスポーツ)が1日、早大スポーツ科学部に入学し、都内の大隈記念講堂で行われた入学式に出席した。自国の祭典を結果だけでなく「ラスカル」などの話題で沸かせたスケボー少女は、もう18歳。立派な黒のスーツに身を包み「大学生になって緊張と不安があるけど、スケートボードを頑張りながら、スポーツについても学んでいきたい」と、学生生活に目を輝かせた。

 スケートボードの世界で、大学に進学することは稀。実力者は高校卒業後にプロとして活動することが多く、堀米雄斗(MIXI)も最終学歴は高卒。卒業後に本場の米・ロサンゼルスに拠点を移して活動している。

 中山も「(大卒は)知り合いにいない」といい、スケートショップ店員や、プロとして活動している人が多いという。自身を取り巻く環境的に進学はなじみの薄いものだったが、「スポーツについて学びたかった。ずっと前から大学には行きたいと思っていた。勉強は得意じゃないけど、している時は好き」と文武両道を決意。大学が設置する部活動に所属していなくても外部で活動できる早大の受験システムも後押しし、同大を選んだ。

 4年生で迎える卒業論文では、競技を科学的に解明することに意欲。「スケートボードはノリでやっている人が多い。こうやったら(技が)できるというのが分かれば、これから始める子たちがすごく上達しやすいんじゃないないかな。学んだことをスケートボードに生かして、(競技)人口がもっと増えればいいなと思う」と語った。

 現在のパリ五輪選考ランキングは、出場圏外の日本勢4番手。残り2戦で日本勢3位以上に浮上することが、2大会連続出場の条件になる。「けがなく出したい技を出し切って、必ず決勝で表彰台に上ることを目標に頑張りたい」と闘志を燃やした。

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