坂本花織 浅田真央超えた日本選手初3連覇 SP4位から大逆転「勝ち続ける難しさ感じた」

 フィギュアスケート世界選手権の女子で56年ぶりとなる3連覇を果たし、日の丸を掲げる坂本花織(共同)
 女子フリーの演技を終え、歓声に応える坂本花織。3連覇を達成した
 女子フリーで演技する坂本花織(共同)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、モントリオール)

 女子は坂本花織(23)=シスメックス=が合計222・96点で1968年のペギー・フレミング(米国)以来、56年ぶり8人目の3連覇を果たした。全種目を通じて日本選手初。フリーはトップでSP4位から逆転した。通算3度の優勝は浅田真央に並び日本勢最多。千葉百音は7位、吉田陽菜(ともに木下アカデミー)は8位で、日本は2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選を兼ねる25年世界選手権の出場枠で最大3を維持した。

 感極まった。重圧から解き放たれた坂本は氷上で両拳を握った。SP首位だった過去2大会と違い、3・69点差を4位から追う展開。「焦りとか緊張とかいろいろあった」と言うが、百戦錬磨の女王は強かった。

 終わってみれば、新鋭レビト(米国)に10点以上の大差をつける鮮やかな逆転劇。56年ぶり8人目の3連覇。全種目を通じて日本選手初の快挙に「常に勝ち続ける難しさを感じた優勝。すごくうれしい」とトレードマークの笑顔が光った。

 底力を示したのはスタミナが問われるフリー後半だった。フリップ-トーループの連続3回転、2回転半-3回転-2回転のジャンプを決めて技術点トップ。緩急をつけた滑りで「ミステリアスな大人の女性」を演じ切り、表現面を評価する演技点も、ただ一人全3項目で9点台と圧倒した。

 敵なしに映る3連覇の背景には、生半可ではない努力がある。10代は無尽蔵だった体力も、23歳になって低下。ジャンプの成功率を保つため、昨夏から臀部(でんぶ)のトレーニングを週3回取り入れた。4分間のフリー終盤もぶれない下半身をつくり上げた。

 中野コーチから「(除外が続く)ロシア勢が戻ってきても勝てる選手に」とハッパをかけられ「もちろん勝ち続けたい。今のままじゃ駄目だということも分かっている」と口元を引きしめた。半世紀以上閉ざされていた扉を開いてもなお、貪欲に理想を追い求める。

 ◆浅田3度優勝も連覇なし 坂本が優勝回数で並んだ浅田は2008、10、14年に制覇と連覇がなかった。安藤美姫は07、11年大会を制し、男子の羽生結弦は14、17年の覇者。今大会で宇野昌磨(トヨタ自動車)が勝てば、坂本と同じ3年連続3度目の頂点となる。

 ◇坂本花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、神戸市出身。4歳でスケートを始めた。神戸野田高を経て、神戸学院大経営学部を卒業。16年全日本ジュニア選手権で初優勝し、17年世界ジュニア選手権は銅メダル。シニアデビューの17年に全日本選手権で2位に入り、18年平昌五輪で6位に入賞した。18年四大陸選手権を制し、全日本選手権は18年に初優勝し、21年から3連覇中。22年北京五輪で銅メダル、23年GPファイナルで金メダルを獲得した。世界選手権は22年から3連覇中。159センチ。

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