瀬戸大也が意地の3大会連続五輪切符!ラストチャンス200個メでV「夏は任せてください!」本命種目落選「まずいな」も執念でつかんだパリ切符

 「競泳・パリ五輪代表選考会」(23日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル個人メドレー決勝が行われた。21年東京五輪代表の瀬戸大也(CHARIS&Co.)は1分56秒87で1位となり、日本水泳連盟が定める派遣標準記録(1分57秒51)を突破。3大会連続となるパリ五輪代表に内定した。

 執念でラストチャンスをつかんだ。最初のバタフライは3番手でターン。第3泳法の平泳ぎで先頭に出ると、最後は力強い自由形で若手を寄せつけず、決勝レース唯一の1分56秒台でゴールした。場内インタビューでは、らしさ全開で力強く夢舞台へ向けて宣言した。

 「400メートル個人メドレーでこけてしまって、まずいなと思った。3月はこのタイムで勘弁してください。ここからが得意な時期。夏は任せてください」

 本命の400メートル個人メドレーで代表権を逃し、崖っぷちの状態で同200メートルを迎えた。「切羽詰まったレースは過去にやってきた。『またきたか』って感じ」。不安に思う周囲とは裏腹に、国際大会で数々の功績を残してきたエースに焦りはなかった。

 20、21日に予選から決勝が行われた過酷な200メートルバタフライに、あえて3レース出場した。「キャリアーの中で直感的に泳いだ方がいいと思った」。疲労を考慮して棄権する選択肢もあったが、レース感覚を磨くことを優先。5月に30歳を迎えるベテランの経験値を生かし、大会の中で調子を整え、この日に状態を合わせて見せた。

 今後は昨秋から拠点とするオーストラリアで多くの有力選手を抱えるマイケル・ボール氏の指導を受け、3度目の五輪へ向かう。昨年の世界選手権(福岡)の400メートル個人メドレーで世界新記録(4分2秒50)を樹立したレオン・マルシャン(フランス)らと再戦する。「金!と大きい声で言えないけど、自己ベストでメダルは獲得したい。400メートル個人メドレーは…泳ぎたいっすね」。親友・萩野公介氏の金メダルを下から眺めた16年リオデジャネイロ五輪。予選落ちに終わった屈辱の東京五輪。パリでは自分が一番上に登ってみせる。

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