柔道 斉藤立、父・斉藤仁氏の形見ネクタイで国士舘大卒業「涙の代わりに汗かいた」学長の粋なアドリブ激励に感動 親子五輪Vへ決意

 国士舘大の卒業式に出席し、柔道部の仲間と記念撮影する斉藤立(右から2人目)
国士舘大の卒業式に出席した斉藤立
2枚

 柔道男子100キロ超級でパリ五輪代表の斉藤立(22)が20日、横浜市で行われた国士舘大の卒業式に出席した。母三恵子さんが新婚時代にパリで購入し、父で五輪連覇の故・斉藤仁氏にプレゼントしたというエルメスの“金色”ネクタイを締めて門出を迎え、「この4年間がなかったら今の自分はない。(周囲から)国士舘の顔と言われたりして自覚を持てた。(仲間や関係者の期待を)背負って、一緒に全員で勝ちに行く」と決意を新たにした。

 在学中に全日本選手権を制し、亡き父・斉藤仁氏に続く親子での五輪出場を決めた逸材は、国士舘創立者の名を冠した「柴田徳次郎賞」も受賞した。式典での同賞授与の際には、佐藤圭一学長から「仁さんも41年前に受賞された。親子二代での受賞おめでとう。お父さんも、さぞお喜びでしょう。パリ五輪での活躍、期待しています」と激励を受けた。

 アドリブでの粋な計らいに、斉藤は「学長からありがたい言葉をいただいて感動した。今までの4年間や、父親の思い出を思い返したりして、うるっとくるものがあった」と感動した様子。「泣いたら恥ずかしいので、そこ(涙)まではいかなかったが、涙の代わりに汗をかきました」と巨漢を震わせつつ、「やっぱり心にきましたね。自覚も変わる年になる。4年に一度の五輪で、自分だけじゃなく色んな人の思いを背負っている。(関係者)全員で勝ち抜く気持ちで優勝します」と決意を込めた。

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