中国女子に惜敗の日本 平野美宇「五輪で借りを返したい」早田ひな「自分たちの成長」サポート役の伊藤美誠「過去最高に中国を苦しめた」「楽しかった」

 中国戦の第3試合で勝利した平野美宇(右端)を迎える(左手前から)張本美和、伊藤美誠(共同)
 中国戦の第3試合で王芸迪(左)を破り、喜ぶ平野美宇(共同)
 中国戦の第3試合で王芸迪を破り、喜ぶ平野美宇(共同)
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 「卓球・世界選手権団体戦」(24日、釜山)

 女子決勝が行われ、世界ランキング2位の日本女子は同1位で6連覇を狙う中国と大激闘。だが2勝3敗で53年ぶりの金メダルはならず、5大会連続の銀メダルとなった。

 1勝1敗だった早田ひなは「(中国と)自分の人生で初めて、2-2でラストまでいって、4番で負けてしまったが、ここまで競った試合ができたのは自分たちの成長」と充実の表情。第3試合で世界ランク2位の王芸迪に勝利した平野美宇は「私が経験してきた中で初めて2-2でラストまで回すことができて、このチームで戦えて良かった。5人で戦った結果かなと思います」と振り返り、「手応えを感じたし、こんなに悔しいのは初めて。次の大会、五輪で借りを返したい」と雪辱を誓った。

 最終決戦で惜敗した張本美和は「先輩方がいい形で5番にまわしてくださったが、最後に負けてしまい悔しい気持ちで」と涙。サポートに徹した木原美悠が「本当に感動しました。結果的に負けましたが、ひとりひとりが成長して、こんな舞台で戦っている姿がかっこいい」と言えば、伊藤美誠も「本当にわたしが経験している中で、過去最高に中国を苦しめた。私も試合に出ている以上に楽しかった」とうなずいた。

 第1試合では15歳の張本美和が世界ランク1位の孫穎莎と戦い、0-3でストレート負け。第2試合では早田ひなが同3位で東京五輪金メダリストの陳夢に3-1で勝利。第3試合では平野美宇が、同2位・王芸迪にストレート勝ち。53年ぶりの頂点に王手をかけた。

 だが、第4試合ではエース対決で早田が孫穎莎にストレートで敗れ、2勝2敗のタイに。第5試合は張本が初対戦の陳夢に1-3で競り負け、あと一歩届かなかった。敗戦が決まると、張本からは涙が止まらず。早田が抱き締め、なぐさめた。

 リザーブメンバーの伊藤美誠も献身的に声をかけ続け、一丸で王者に向かったが、歴史的勝利はならなかった。

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