「バスケットボール女子・パリ五輪世界最終予選」（１１日、ハンガリー・ショプロン）

　最終戦で日本に８２－８６で敗れたカナダが、その約２時間後に歓喜の涙に暮れた。国際バスケットボール連盟（ＦＩＢＡ）の公式Ｘは、スペイン－ハンガリー戦と、試合をテレビ観戦するカナダ選手の様子の動画を並べ「すごい！カナダの選手たちはスペインがハンガリー戦で２２点差を逆転し、自分たちの五輪出場の夢が実現するのを見守った」と投稿。スペインが１点差で勝利した瞬間、床に座っていたカナダ選手たちが飛び跳ねて抱き合い、しまいには床に倒れ込んで涙した。

　フォロワーからは「スポーツは最高のリアリティーＴＶ」「カナダ、おめでとう」「これがバスケ」などとコメントが寄せられた。

　ショプロンでの４チームによる戦いは「死の組」と評された通りの大接戦になった。現地午後３時半開始の試合で日本に敗れたカナダは１勝２敗となり、五輪出場切符は同５時半開始のスペイン－ハンガリー戦の結果次第となった。

　スペインが勝てば、カナダはハンガリーと１勝２敗で並ぶが、直接対決で勝ったカナダが出場権を得る。逆にハンガリーが勝てば、カナダとスペインが並び直接対決で勝ったスペインが出場権を得る。

　注目の一戦は、一時２７－４９と２２点をリードされたスペインが猛然と追い上げ、７３－７２と逆転して１点差で勝利。この結果、２勝１敗の１位・日本と２位スペイン、１勝２敗で３位のカナダが五輪切符を獲得した。