1500M室内日本新の田中希実「悔しさの方がある」今夏パリ五輪へは弾み「戦えるイメージを作れたら」

 レースに臨む田中希実(ニューバランス提供)
 レースに臨む田中希実(ニューバランス提供)
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 「陸上・世界室内ツアー・ゴールド」(4日、ボストン)

 室内の女子1500メートルが行われ、1500メートルで東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)が、自身が保持していた室内日本記録の4分9秒90を更新する4分8秒46の日本新記録で9位だった。

 田中はレース後、「そんなにすっきりしてないというか悔しさの方がある」と淡々と振り返った。「(1月から合宿を行っていた)ケニアではマラソン選手のハードワークに合わせて1時間追い込み続けるというようなきついものが多く、頻度も2日に1回とかで高かった。今までにない追い込みを何とか消化してここまできたけど、まだしっかり消化しきれてないというか、『どう生かすか』に(心身が)追いつく前にレースを迎えた」と納得の状態でないといい、「レース展開も1人ぽつんとなった展開だった。他の選手に足を合わせていくというようなケニアで学んだことは生かせなかったんじゃないかなと思う」と苦笑いだった。

 それでも、五輪イヤーで弾みをつける内容になった。「5月とかにアメリカにまた来て転戦していくと思う。去年は自分でもふたをしてしまっていたところと、レース内容やレース環境事態にもあまり恵まれなかった。オリンピックにいくまでのところで戦えるイメージを作れるシーズンインが海外の転戦でできたらいいなと思ってます」と思い描いた。

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