若隆景が7戦全勝で幕下V「ホッとしています」右膝手術から復帰2場所目 再十両の春場所は「関取に復帰してまた強い相撲を見せたい」

 春山を上手出し投げで破り幕下優勝の若隆景(撮影・金田祐二)
 春山(右)を上手出し投げで下し幕下優勝を決めた若隆景(撮影・開出牧)
 春山(右)を上手出し投げで下し幕下優勝を決めた若隆景(撮影・開出牧)
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 「大相撲初場所・13日目」(26日、両国国技館)

 元関脇で西幕下筆頭の若隆景(荒汐)が7戦全勝で幕下優勝を決めた。春山(尾上)との全勝対決で、立ち合いでやや左に動くと、すぐに左上手をつかんで出し投げで転がした。すでに関取復帰を決定的にしていたが、隙は全く見せず。「ホッとしています。内容的にはあまりよくないが、白星で終われてよかった」と安堵(あんど)感をにじませた。

 昨年春場所後に右膝靱帯(じんたい)の再建手術を受け、3場所連続全休。幕下に降下して復帰した九州場所は、5勝2敗の成績だった。今場所は危ない場面もなく、格の違いを見せつけた格好。「まだまだ反省点はあるけど、先場所よりは体が動いている実感がある」と手応えを口にした。

 負傷から復帰までに約8カ月。「場所に出られないもどかしさや悔しさがあった」と苦難の時期を振り返った。リハビリ期間中は家族の存在が支えに。「妻にはリハビリの送り迎えをしてもらったり、感謝している。家族には心配をかけたし、子供たちにも『テレビに出ないね』と言われる」と苦笑しつつ「関取に復帰して、また強い相撲を見せたい」と、穏やかなパパの顔で意気込んだ。

 2年前は新関脇で初優勝を飾り、昨年は右膝を負傷した春場所。今年は再十両として迎える。「場所前はずっと関取復帰を目標にしてきた。次は幕内復帰を目標に一歩一歩、しっかり着実にいく。万全の状態で来場所に臨めるようにやっていきたい」と、次の一歩に目を向けた。

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