小林陵侑 ジャンプ週間総合でトップに 抜群の安定感 最終第4戦で今季W杯初勝利へ

 「ノルディックスキージャンプ・W杯」(3日、インスブルック)

 年末年始恒例のジャンプ週間第3戦を兼ねた個人第11戦(ヒルサイズ=HS128メートル)が行われ、2季ぶり3度目の総合優勝を狙う小林陵侑(チームROY)が合計258・7点で3戦連続の2位となり、4戦8回の飛躍の合計得点で争うジャンプ週間総合でトップに立った。ヤン・ヘルル(オーストリア)が267・5点で、2季ぶりの勝利となる通算2勝目を挙げた。

 小林陵は「関門」と警戒していた第3戦も2位に入り、2季ぶり3度目のジャンプ週間総合優勝をたぐり寄せた。めまぐるしく風向きが変わる台で「(条件が)荒れたけど、安定していいパフォーマンスができた」と納得の表情。ヒルサイズ越えを2回そろえ、精度の高さを示した。2万1千人の大観衆を沸かせ「勝ちもあるかと思ったが、そう簡単にはいかなかった」と話す口ぶりには高揚感が漂った。

 総合争いは2位ウェリンガー(ドイツ)との一騎打ちの様相だ。その差は飛距離換算で2・5メートル強の4・8点。第1戦を制したライバルを、ここまで抜群の安定感を見せる小林陵がわずかに上回っている。最終第4戦で今季W杯初勝利を挙げ、総合優勝を飾るのが最高のシナリオだ。「いやあ、勝ちたいっすね、さすがに。今季はずっと下から追い上げてきた人間なので、自分のパフォーマンスに集中したい」とチャレンジャー精神を強調した。

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