駒大まさか2位 “1強”のはずが青学大と2分38秒差 逆転での3冠へ藤田監督が用意する作戦とは

 2位でゴールする駒大・金子(撮影・伊藤笙子)
 往路ゴール後、インタビューを受ける駒大の藤田監督。左奥は青学大の原監督
 ゴールした後に倒れ込んだ駒大・金子
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 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)

 “1強”とも呼ばれた優勝候補が、まさかの往路Vを逃した。史上初となる2季連続の大学三大駅伝3冠を狙った駒大は、青学大に2分38秒差をつけられて2位。今季から指揮を執る藤田敦史監督は「なかなか厳しい」と肩を落とした。

 想定外の事態にのみ込まれた。1~3区に主力3人を配置する“最強布陣”で挑み、1区の篠原倖太朗(3年)が区間賞。2区で主将の鈴木芽吹(4年)が区間2位と奮闘したが、青学大との35秒差を22秒に縮められ、「力不足」と号泣。流れは悪くなった。

 3区は1万メートルでU20(20歳未満)の日本記録を持つ“怪物”佐藤圭汰(2年)が、序盤から青学大・太田に追いつかれた。初の箱根路で後ろにぴたりとつけられたことで「リズムを崩された」と動揺。18・2キロで先頭を明け渡し、昨年の箱根4区から続いた連続区間1位通過記録も23で止まった。

 その後も、股関節痛で練習が足りなかった4区の山川拓馬(2年)が区間6位と、後れを取り返せず。藤田監督は「3区の太田くんの走りが想定以上で、精神的な部分で動揺した。勝負と思っていた山川が動かなかったのが敗因」と険しい表情。王者は追いかける展開に不慣れだった。

 逆転Vを狙う復路では「6、7、8区で詰めて、9区の花尾(恭輔)で勝負したい」と見据える。補欠には今季の全日本大学駅伝6区区間賞の安原太陽(4年)も残る。「追う姿勢で1区間ずつ詰めていけば、追いつけない差ではない。チームとしてもう一度戦う姿勢を見せたい」。攻めの復路で、遠のきかける3冠に挑む。

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