世界選手権代表は異例の「保留」 アイスダンスに竹内強化部長「現状の選考基準では結論でなかった」 男女3枠目も説明

 華麗な演技を披露する小松原美里、小松原尊組(撮影・佐々木彰尚)
 華麗な演技を披露する田中梓沙(左)、西山真瑚組(撮影・佐々木彰尚)
 華麗な演技を披露する吉田唄菜、森田真沙也組(撮影・佐々木彰尚)
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 フィギュアスケート全日本選手権が24日終了し、日本スケート連盟は、来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表を発表。男子は宇野昌磨(26)=トヨタ自動車、女子は坂本花織(23)=シスメックス=らの名前が並んだ。アイスダンスは異例の「保留」となった。

 全日本選手権は世界選手権の最終選考会。アイスダンスの世界選手権代表が「保留」となるのは初めてのことだった。

 候補に挙がったのは小松原美里、尊組(倉敷FSC)、田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)、吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)ら3カップル。全日本選手権のリズムダンス(RD)では田中、西山組、フリーでは吉田、森田組、合計点では小松原組が1位だった。

 この状態を鑑みて、日本スケート連盟の竹内洋輔フィギュア強化部長は「現状の選考基準の中で結論がでなかった。各選手の競技力がきっ抗している。現状の中では保留。1月24日開催の理事会で新たな選考方法が審議される」と説明。「一番(議論が)白熱したのがアイスダンス」と話した。

 男子代表は宇野、鍵山優真(20)=オリエンタルバイオ・中京大、三浦佳生(18)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=の3人になった。補欠一番手は全日本選手権で3位には言った山本草太(23)=中京大。3枠目は三浦と山本で議論になったが、竹内強化本部長は「得点や選考基準を満たした数もありましたけど、最も(決めてになったのは)競技力はどちらが高いのか。総合的に三浦選手が高いとなった」と話した。

 女子は優勝で世界切符を獲得した坂本、全日本選手権2位の千葉百音(18)=木下アカデミーが優先して選出された。3枠目は吉田陽菜(18)=木下アカデミー、全日本選手権5位の三原舞依(24)=シスメックス=が候補に挙がったが、竹内強化本部長は「選手それぞれにけが等あって、内容を満たせなかったり。(候補に)挙がっているものを見た時に現状どちらが高いのか見た時に吉田選手になった」と話した。

 世界選手権では、宇野、坂本はともに3連覇、“りくりゅう”ペアは2連覇がかかっている。

 世界選手権代表は以下の通り。

 ◆男子 宇野昌磨(26)=トヨタ自動車、鍵山優真(20)=オリエンタルバイオ・中京大、三浦佳生(18)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=の3人。補欠は、男子が全日本選手権3位の山本草太(23)=中京大、同5位佐藤駿(19)=エームサービス/明治大、友野一希(25)=上野芝スケートクラブとなった。

 ◆女子 坂本花織(23)=シスメックス、千葉百音(18)=木下アカデミー、吉田陽菜(18)=木下アカデミー=の3人。補欠は三原舞依(24)=シスメックス、渡辺倫果(21)=法大、住吉りをん(20)=オリエンタルバイオ・明大=となった。

 ◆ペア “りくりゅう”こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)、条件付きで“ゆなすみ”こと長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)が選出された。

 ◆アイスダンス 保留

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