新十両の欧勝海 同郷で高校の先輩・大の里との対戦目標「まずは追いつきたい。いずれ幕内で相撲をとりたい」
日本相撲協会は29日、大相撲初場所(来年1月14日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、尊富士(伊勢ケ浜)と欧勝海(鳴戸)の新十両昇進、白鷹山(高田川)と栃武蔵(春日野)の再十両を決めた。
欧勝海は師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)とともに福岡市内で会見。西幕下2枚目で臨んだ九州場所は4勝3敗での勝ち越しだったとあって「うれしかった。ホッとした。すごく1日が長く感じた」と心境を語った。
新潟・海洋高出身。2020年春場所の初土俵から1年半余りで幕下上位まで番付を上げたが、左肩を負傷して手術。4場所連続休場の苦難も味わった。昨年の名古屋場所で、序二段で復帰。その後は順調に番付を戻し、念願の関取に。「長く感じた。ケガをして休場している時が一番苦しかった」と感慨をにじませた。負傷した際は師匠や周囲から「まだ先は長い。ゆっくり治して、強くなって戻ってこい」と励まされたといい「心の支えになった」と感謝した。
石川県河北郡津幡町出身で、1学年上で同郷の十両大の里は高校の1学年先輩にあたる。「お手本にしている」と敬意を示しつつ「差をつけられているので、まずは追いつきたい。いずれ幕内で相撲をとりたい」と目標を掲げた。




