熱海富士が大関初撃破 伸び盛りの21歳に重圧なし「勝てたのでうれしいけど、わかんないっす」

 「大相撲九州場所・12日目」(23日、福岡国際センター)

 平幕熱海富士が大関豊昇龍を突き落として10勝2敗とし、トップを守った。優勝決定戦に進んだ秋場所に続く快進撃で、初の賜杯が視界に入ってきた。大関霧島は関脇琴ノ若との2敗対決を制して、首位を並走。2敗の2人を、3敗で琴ノ若と平幕一山本が追う。大関貴景勝は勝ち越しを決めた。

 緊張や重圧の文字は、伸び盛りの21歳の辞書にはないのか。「勝てたのでうれしいけど、わかんないっす」。熱海富士がニコニコ顔で喜んだ。豊昇龍に右を差されて攻め込まれたが、土俵際で左から小手にふって逆転。初体験だった結びの一番の雰囲気も「先場所も決定戦をやっているので」と問題にせず、2度目の大関戦で初白星だ。

 2場所連続のV争い。佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)も「若くて元気がよくて面白いんじゃないですか」と高評価した。先頭のまま残りは3日。「横綱(照ノ富士)からアドバイスはいただきましたけど、秘密です」といたずらっぽく笑った熱海富士。しげしげと見つめた20本を超える懸賞金の使い道は「貯金です」と即答。ほんわかオーラも魅力の大器が、今度こそ初賜杯をつかむ。

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