フィギュアスケート男子の１０年バンクーバー五輪代表で、昨季約９年ぶりに現役復帰した織田信成（３６）＝大阪スケート倶楽部＝が２８日、自身のＸ（旧ツイッター）を更新。１２月の全日本選手権（長野）の出場権がないことがこの日までに明らかになり、「皆さんに色々とご説明しないといけないのですが、その前にご声援を送って下さった皆さんに感謝を伝えてさせて下さい！本当にありがとうございました応援が力になるってこの事やなって分かるくらい、皆さんのおかげで力が湧き出てきました！！本当に本当にありがとうございました」と激励に感謝を述べた。

　織田が目標にしてきた全日本選手権に出場できないことは、２８日までに日本スケート連盟が発表。日本アンチ・ドーピング機構（ＪＡＤＡ）に提出しなければならない復帰届の提出が今夏まで遅れていたためで、１０年ぶりの出場を目指していた同大会への出場はなくなった。

　織田は２８日まで西日本選手権に出場し、合計２１６・７５点で優勝。本来であれば上位６人に入れば、全日本選手権の出場権を得るはずだった。同日にフリーの演技を終え、優勝した織田は「（全日本に）出場できないのは非常に残念。この大会前に出られないと分かっていた」と号泣。今後は「自分の出られる大会があったら挑戦したい」と話していた。