湘南乃海 関取として地元巡業に感慨「頑張ってきてよかった」
大相撲の秋巡業が9日、神奈川県伊勢原市で開催され、同県大磯町出身の湘南乃海(高田川)が、感慨をにじませた。
関取として地元で巡業に参加するのは初めて。稽古中に名前がアナウンスされると、大きな拍手と声援を浴び「ありがたい。頑張ってきてよかったと思うし、これからもっと頑張らないと」と頰を緩めた。
新入幕だった名古屋場所は10勝を挙げて敢闘賞を受賞したが、秋場所は7勝8敗と負け越し。「自分の弱いところが全部出た。幕内2場所目で勘違いしたかもしれない」と反省する一方で「こうすれば勝てる、こうすれば負けるというのもわかった。勉強になった場所」と収穫もあった。
この日の観客からの質問コーナーでは「自信のある左四つを極めて、三役に上がれるように頑張ります」と目標を掲げた湘南乃海。中卒で初土俵を踏んでから関取昇進まで約9年をかけた25歳は「僕はずっと我慢してきたので、辛抱してやります」と、地道な精進を誓っていた。



