元栃ノ心 引退後もまわしを締めて胸を出す毎日「自分の体を使って強くなってもらいたい」碧山にはエール「まだまだやれる」
5月の大相撲夏場所中に現役を引退した元大関栃ノ心のレヴァニ・ゴルガゼ氏が、秋場所9日目の18日、東京・両国国技館内の相撲博物館で行われたトークイベントに登場した。引退から4カ月が経過。「さびしいところはあるけど、楽しいこともたくさんある。(現役時は)スーツで外に出ることは一切なかった。服も好きな服が着られる」と笑顔を見せた。
現役時代の思い出の一番は、新十両を確実にした2007年九州場所の磋牙司戦と回答。「関取になる一番は忘れられない」と懐かしんだ。新十両に昇進して初めて給料をもらった時のことも回顧。「その時は口座振り込みじゃなかった。部屋で(現金で)もらってね」と内幕を明かして、ファンを笑わせた。 現在は母国・ジョージアのワインなどを販売する貿易関係の仕事をしながら「部屋に毎日通っている、まわしを締めて胸を出している」と後輩の指導も。「自分の体を使ってもらって強くなってもらいたい」と願った。
17歳で来日して18年。「本当に日本に来てよかったと思っているし、みなさんから応援してもらって相撲をやれた」と日本への愛着と感謝を口にした。来年2月4日には、両国国技館で引退相撲を開催する。「私の最後のマゲ姿を見に来てくれればうれしい」と来場を呼びかけた。
イベント後には報道陣の取材に対応。体重は約50キロ減って135~6キロになり、現役時代に痛めた左肩や右膝も「だいぶ調子がいい」と体調は良好だという。今場所もぶつかり稽古の相手をしている同部屋の幕内碧山には「彼も37歳。頑張ってほしい。ケガをしなければまだまだやれるんじゃないですか」とエールを送った。




