フランス快勝発進 猛暑もなんのオールブラックス撃破 ガルティエ監督「賢く戦った」
「ラグビー・W杯・1次リーグA組、フランス代表27-13ニュージーランド代表」(8日、サンドニ)
1次リーグA組で初優勝を目指すフランスが過去3度制覇のニュージーランドに27-13で快勝した。フランスは前半を終えて9-8。後半立ち上がりにトライを奪われたが、WTBプノーのトライで逆転し、さらに突き放した。ニュージーランドは初めてW杯1次リーグで黒星を喫した。
底力を発揮したフランスが初優勝へ最高の形で滑り出した。ガルティエ監督は「徐々に試合をコントロールし、賢く戦った」と納得の表情。強敵ニュージーランドを撃破し、7万8千人超の大観衆が詰めかけたスタジアムに歓喜をもたらした。
昼間は30度を超え、夜9時15分の試合開始時でも、かなりの暑さ。「何人かは脚がつっていた」とSHデュポンが振り返る消耗戦だった。汗で球が滑りやすい状況下、キック多用で地域を獲得。敵陣での攻防に活路を見いだす戦術がはまった。
9-13の後半15分、ようやくオールブラックスの堅守を破った。トライ狙いの積極策でPKを蹴り出し、ラインアウトを選択。ラック連取からSOジャリベールが巧みな走りで防御を引きつけ、右のWTBプノーにラストパスを通した。
この逆転トライで流れを一気に引き寄せ、相手のシンビン(一時退場)にも乗じて突き放した。国民の期待に応える好発進に、ナンバー8のアルドリットは「素晴らしい夜になった」と汗を拭った。





