歴史的逆転勝利導いたこだわりの3ポイント戦術 22歳コンビが体現 河村「雄太さんを引退させたくない」富永「自分の役割」

 第4クオーター、3点シュートを決め雄たけびを上げる河村
 第4クオーター、リバウンドする富永
バスケットボール男子W杯1次リーグのフィンランド戦に勝利し抱き合って喜ぶ渡辺(右奥)ら日本代表
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 「バスケットボール男子・W杯・1次リーグ、日本代表98-88フィンランド代表」(27日、沖縄アリーナ)

 世界ランク36位の日本は1次リーグ第2戦で同24位のフィンランドと対戦し、一時18点差をつけられながらも、終盤の3ポイント攻勢で大逆転勝ち。五輪、世界選手権で初めて欧州勢(過去11戦全敗)から初勝利をおさめ、17年ぶりのW杯勝利を飾った。1次リーグ突破をかけて最終戦では世界ランク3位のオーストラリアと対戦する。

 日本が世界に誇る22歳コンビが歴史的勝利を導いた。一時はフィンランドに最大18点差をつけられたが、富永啓生、河村勇輝が怒とうの3ポイント攻勢で圧巻の逆転劇を演出した。河村は「本当に会場にいる皆さんのおかげで、声援があったからこそ乗り切ることができました。ずっとシュート入らなくてチームに迷惑かけてきた。応援してくれた皆さんが信頼してくれたおかげ。こういう歴史的な勝利を、日本という素晴らしい国、ホームでやれたことがうれしい」と歓喜に浸り、今大会でパリ五輪出場権を獲得できなかった場合、代表からの引退を表明している渡辺雄太への「雄太さんが引退をかけている。絶対引退させたくない」と思いを語った。富永も「本当にうれしい。人生で一番うれしいぐらいうれしい。打ち続けるだけだった。みんながノ-マークにしてくれた。(3ポイントは)自分の役割、このチームにいる理由。決められてよかった」と、うなずいた。

 3ポイントは河村、富永とも4本成功。チームとしてドイツ戦で17%にとどまった成功率は39%(28本中11本)を記録した。「やりましたね。河村、富永、若い選手が頑張った。(39%は)あのぐらいにいったら、私達は危ないよ」と、たたえた。

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