張本智和、近隣の花火大会も気にせず快勝「雷かと思った」Tリーグ琉球が6季目で初の開幕星
「卓球・ノジマTリーグ男子開幕戦・琉球3-2東京」(29日、アリーナ立川立飛)
6シーズン目が開幕し、昨季王者の琉球が同2位の東京に3-2で競り勝った。琉球は、第1試合のダブルスで先取した後、第2試合のシングルスでエース張本智和(20)が日本代表の篠塚大登に3-0で快勝。さらに、2-2で迎えた1ゲーム先取のビクトリーマッチでは及川瑞基を11-5で下し、エースが計2勝を挙げる活躍でチームを初の開幕勝利に導いた。
轟音がアリーナをつんざいた。近隣の昭和記念公園では花火大会が行われており、打ち上げ音が会場にもドン、ドンと鳴り響いた。それでも、ビクトリーマッチに臨んだ張本は自身のペースを崩さず、勝利を決めるとファンやチームメートに向かってポーズを取り歓喜を共有した。
サーブ前は静寂が包む卓球競技とあって異例の状況となったが、張本は「ゲリラ豪雨かな?雷かな?と思った。試合しながらだと気にならなかった」と、どこ吹く風。さらに、立川市周辺で花火大会があること自体を知らなかった様子で「(場所は)隅田川ですか?遠くから(実際には30キロ以上離れている)聞こえるんだと思っていた」と天然っぷりをのぞかせ、「花火のように(結果が)花開いたということで」と快勝ぶりに舌も滑らかだった。
日本協会が設定するパリ五輪代表選考ポイントも3点追加したが、張本は断トツで首位を独走しているだけに「(五輪に)出場するしないではなく、(五輪に出ることは前提で)メダルだけを意識している。これからは本格的にメダル、金メダルへの戦いになる」と力を込めた。





