飛び込み・三上紗也可 決勝進出で事実上パリ内定 東京に続き2大会連続五輪

 「飛び込み・世界選手権」(20日、福岡県総合プール)

 女子3メートル板飛び込み準決勝で三上紗也可(22)=日体大=が340・55点の3位で12人による21日の決勝に進み、来夏のパリ五輪代表に事実上決まった。決勝で演技すれば五輪出場枠が確定する。

 最後の5回目の演技前にも表情には余裕があった。女子3メートル板飛び込みの三上は重圧をはねのけ、準決勝を堂々の3位通過。表彰台を狙えるだけの実力を示して2大会連続の五輪行きを決め「とにかく安心している」と喜んだ。

 女子のエース格と期待されながら、東京五輪や昨年の世界選手権といった大舞台では、緊張から普段はしないミスを繰り返してきた。ただこの日はひと味違った。大きな失敗なく迎えた4回目に、ひねりを入れた大技で70点超の高得点をマーク。5回目の2回転半する技も力強く板を踏み込み、確実に入水を決めた。

 演技の安定感を高めるため、細部にこだわってきた。昨年と比べ、助走の歩幅や、踏み切る際に手を上げるタイミングなど演技前の確認事項を倍に増やした。これで踏み切りが「安定した」。演技前に余計なことを考えなくなり、重圧も感じなくなったという。

 真価が問われる決勝では、女子飛び込みの個人種目で日本勢初のメダルへの期待が膨らむ。「きょうと同じように自分の演技に集中する」と気を引き締めた。

 ◆三上紗也可(みかみ・さやか)2000年12月8日、鳥取県出身。小学2年から競技を始める。18年日本選手権で初優勝。女子3メートル板飛び込みで、世界選手権は19年5位、22年7位。東京五輪は準決勝敗退。鳥取米子南高出。日体大4年。155センチ、53キロ。東京五輪女子ボクシング金メダルの入江聖奈さんは小、中学の同級生。

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