乾友紀子 2大会連続2冠で世界女王の貫禄見せた「世界一のコーチのおかげ」

 「アーティスティックスイミング・世界選手権」(19日、マリンメッセ福岡)

 アーティスティックスイミング(AS)の女子ソロ・フリールーティン(FR)決勝は乾友紀子(32)=井村ク=が254・6062点で金メダルに輝き、2大会連続2冠を達成した。日本の金メダルは過去最多の4個目。男子ソロFR決勝は、佐藤陽太郎(ジョイフルアスレティックク)が4位だった。女子高飛び込み決勝は、荒井祭里(JSS宝塚)が11位で、24年パリ五輪代表に内定。男子3メートル板飛び込みは、須山晴貴(日本水泳振興会宇都宮)が24位で予選敗退。

 今大会2度目の君が代は格別だった。乾が2大会連続の2冠を達成。「前回は表彰台の真ん中に立っていることが信じられなかったけど、今回はすごく実感がわいてグッときた。金を取れたのは世界一のコーチのおかげ」。点数が表示されると井村雅代コーチと抱き合って感極まった。

 テーマは「オロチ(大蛇)」。蛇の荒々しさや優雅さ、最後は息絶えてしまうはかなさを表現した。コースロープのない鏡のような50メートルプールにただ1人。水面に広がる波紋、舞い上げるスプラッシュ一つ一つで観客を魅了し、オロチの世界に引きずり込んだ。

 今季から従来より技の難度が重視されるようになり、勝つためには高難度の技が必要不可欠だ。各国の選手が芸術性より難度を追い求める中、「1曲の見せたいものは譲りたくない」とアーティスティックも追究。決勝進出選手12人の中で最高難度で挑み、芸術点もトップ。世界女王として貫禄を示した。

 東京五輪後から二人三脚で歩んできた井村コーチも「連覇はあの子にとって目標。一緒にそのお手伝いができて幸せ」と頬を緩めた。去就については「福岡の世界水泳のことまでしか考えていなかった」と話すにとどめた乾。最強のコーチと最強のソリストが作り上げた物語。その終着点は誰にも分からない。

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