舟久保遥香 24歳悔し銀 出口クリスタに手も足も出ず完敗「まだ優勝するだけの力ない」

 「柔道・世界選手権」(9日、ドーハ)

 男女2階級が行われ、女子57キロ級は舟久保遥香(24)=三井住友海上=が決勝で長野県出身の出口クリスタ(カナダ)に体落としで一本負けし、初優勝はならなかった。2年連続の2位。27歳の出口は2019年以来2度目の頂点となった。日本勢はこの階級で4大会続けて優勝を逃した。

 完敗に落胆の色は濃かった。舟久保は決勝で出口に手も足も出ず一本負け。海外勢の層が厚い階級で2年連続2位と奮闘したものの満足感はない。「まだ優勝するだけの力はないと実感した」とうつろな表情で言葉を絞り出した。

 出口の力強さは想像以上だった。右の相四つから即座に襟と袖をつかまれ、組み手を切ることもできない。序盤に足技で技ありを許し、約1分後には強烈な体落としで畳にたたきつけられた。「しつこく攻める私の強みを全く出せなかった」と脱帽した。

 準決勝までの4試合は得意の寝技と指導3による反則勝ちで持ち前の手堅さを発揮。日本女子の増地監督も「全体的にはよく闘った。(国内で)この階級の第一人者であるのは間違いない」と安定感を評価した。

 来年のパリ五輪に向け、海外勢はさらにギアを上げてくる。立ち技の向上など一皮むけなければ金メダルへの道は険しい。「どんな相手でも前に出て追い詰めなければいけない」。24歳のホープは悔しい銀メダルに決意を新たにした。

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