貴景勝が休場 綱とり完全消滅 昭和以降初!横綱・大関不在の非常事態に

 貴景勝
 貴景勝の休場で錦木は不戦勝に(撮影・和田康志)
 御嶽海に敗れ、3敗目を喫した貴景勝(17年撮影)
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 「大相撲春場所・7日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)

 大関貴景勝が左膝内側半月板損傷のため、7日目から休場した。休場は2022年初場所以来通算9度目。再出場の意向はなく、綱とりの可能性は消滅した。今場所の十両以上の休場者は、横綱照ノ富士に次いで2人目。番付上の横綱・大関の全員休場は、昭和以降初となった。

 綱とりの夢は早くもついえた。貴景勝が「左膝内側半月板損傷のため加療中」との診断書を提出して休場した。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、3日目の正代戦で痛めた左膝が3敗目を喫した6日目の御嶽海戦で悪化。同日夜に病院での治療を終えた後、本人から休場の申し出があったという。

 師匠は「御嶽海との長い相撲で悪化した。もう、ちょっと相撲を取るのが無理だと」と説明。綱とり場所での苦渋の決断に「本当に特に大切な場所ですから。顔に出したりはしないけど、本人が一番悔しいですよ」と弟子を思いやった。

 今後は手術せずに治療に専念。6度目のかど番となる夏場所(5月14日初日、両国国技館)での復帰を目指す。常盤山親方は「膝を鍛えながら慣らして、5月場所にうまく合わせて。そういう所はぴしっとしているので、5月場所は良い形で相撲が取れたら」と回復に期待を込めた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「ケガを治して来場所万全の体調で臨むくらいで出てきてほしい。ケガしない体を作らないと、横綱になったら持たない。ケガしない体を作ってきてほしい」と叱咤(しった)激励。昭和以降初となる横綱大関不在の非常事態には「親方衆みんなで頑張って、強い力士を育てないとダメ」と危機感をにじませた。

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