再十両の友風 大けが乗り越え3年4カ月ぶり関取白星に万感「感無量。良い初土俵を踏めた」
「大相撲春場所・初日」(12日、エディオンアリーナ大阪)
17場所ぶりに再十両となった友風(28)=二所ノ関=が徳勝龍を押し出した。右膝関節脱臼にじん帯損傷を伴う重傷を負った2019年の九州場所以来、3年4カ月ぶりに関取として白星だった。
一時は歩行もできず、現役続行も危ぶまれた大けがから戻ってきた。「感無量です。誰にも味わえないと思います。この感じは」と万感の思いを抱いた。
ただ、取組自体は「左差されて相手の形になったのは反省点」と冷静に振り返った。それでも「相手の得意な形でも前に出れたし、再十両1日目…初土俵にしては良い初土俵を踏めたんじゃないかなと思います」と大きな1勝をかみしめた。