横綱照ノ富士 春場所出場に意欲「どこまでもっていけるか自分との勝負」霧馬山に胸出し回復アピール
昨年10月に両膝を手術した大相撲の横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が16日、都内の伊勢ケ浜部屋で稽古し、回復への手応えを口にした。四股などの基礎運動をこなした後で土俵に入り、出稽古に来た小結霧馬山(陸奥)に胸を出すこと10本。次期大関候補の出足をガッチリと受け止めて、なかなか押させなかった。
3場所連続休場中でも、やはり横綱の圧力は別格。爆弾を抱える膝でしっかりと踏ん張り「悪くないと思う。胸を出した感触でも、重みもだいぶ戻ってきているし、戻りつつあるのかな」と、明るい表情で振り返った。すでに相撲を取る稽古も再開しているといい「まだ1カ月あるので、どこまで持っていけけるかっていう、自分との勝負なので」と、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の出場にも意欲を見せた。
基礎運動の合間には、申し合いを鋭いまなざしでチェック。初場所で11勝を挙げた霧馬山には「ここで回せなかったら(勝ち続けられなかったら)大関は無理だぞ」とゲキを飛ばした。それも期待の表れ。「次の大関が狙える位置で、先場所もあれだけの活躍をしている。本人もやる気を十分出して頑張っているし、今いる中で一番その意識を高く持って頑張っているんじゃないかな」と評価した。
復帰に向け、朝稽古と夕方のウエートトレーニングにいそしむ毎日。「できることをやるだけなので」と一歩ずつ前へと進んでいく。





