“かなだい”9位 高橋大輔2度転倒のドタバタ劇に苦笑い「ショックすぎて糸が切れた」

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(12日、コロラドスプリングズ)

 アイスダンスのフリーが行われ、前回大会銀メダルで、リズムダンス(RD)7位の村元哉中(29)、高橋大輔(36)組=関大KFSC=は95・65点、合計160・24点で9位だった。RD6位で22年北京五輪代表の小松原美里(30)、小松原尊(31)組=倉敷FSC=が今季自己ベストの98・99点、合計165・71点で7位。RD1位のマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(米国)が優勝した。

 演技が終わると、高橋はぼうぜんとした表情で頭をかいた。「オペラ座の怪人」をしっとりと演じていたが、終盤で高橋が2度転倒。「ショックすぎて戻しきれなかった。糸が切れてしまった」と、演技に没頭できないままフィニッシュを迎えた。

 標高1800メートルの高地開催。酸素が薄く「本当にきつい」と話す選手が続出しており、RDでは村元が珍しく転倒していた。高橋は「もちろん疲れてはいたけど、体は大丈夫だった」と強調。ただ、「メンタル的にかなり…」とドタバタ劇に苦笑いだった。

 今後は3月の世界選手権(さいたま市)に出場する。「本当に課題はたくさんある」と村元。「すごくいい練習を積めていて、準備はできていた。特にここ、というよりは全体的に滑っていくだけ」と、今季の集大成の舞台を見据えた。

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