最年少Vの17歳三浦佳生 フリー前に衣装忘れるハプニングも「パワー爆発」演技で自己ベスト

 日の丸を広げる、男子で史上最年少優勝の三浦佳生(左)と3位に入った佐藤駿
 男子で史上最年少優勝を果たし、表彰台に立つ三浦佳生(中央)と3位の佐藤駿(右)
 演技する三浦佳生
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(11日、コロラドスプリングズ)

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位で前回大会3位の三浦佳生(17)=オリエンタルバイオ・目黒日大高=がフリー189・63点、合計281・53点のともに自己ベストで、17年大会のネーサン・チェン(米国)の17歳9カ月を超える17歳8カ月での史上最年少優勝を果たした。日本男子の優勝は史上7人目となった。

 三浦は序盤で4回転-3回転の連続トーループを3・12点の加点がつく出来栄えで成功。続く4回転サルコーは着氷が乱れたが、耐えた。後半で単独の4回転トーループを3・66点の加点がつく出来栄えで決めた。「美女と野獣」を熱演し、両手でガッツポーズをして喜んだ。自己ベストに「おおー!やばい!」と満面の笑みで、頭を抱えて喜んだ。

 試合後の会見では「今日衣装を忘れてきてしまって…」と衝撃の告白。「たくさんの方の力で衣装が届いて、そこからまずパワーをもらって。たくさんの方のおかげで、お客さんも、前に滑った(3位の佐藤)駿もキーガン選手も、全員の力が集まった最終形態がさっきの演技。パワー爆発みたいな感じです」と笑った。

 優勝の感想を聞かれると「アイムハッピー」と喜び、「緩急をつけながら滑ることができた」とうなずいた。「美女と野獣」については、「今日ビューティーは最後のコレオのとこだけ、僕の横に現れたぐらいで。自分がビューティーには多分なれないので、ビューティー成分、ないんで。自分はビーストの方が似合ってるかなという感じがします」と笑いを誘った。

 SP2位のキーガン・メッシング(カナダ)がフリー188・87点、合計275・57点で2位。SP6位の佐藤駿(19)=明大=がフリー178・33点、合計259・14点で3位、SP10位の島田高志郎(21)=木下グループ=はフリー143・79点、合計217・85点で11位だった。

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