【国枝さんと一問一答】東京パラリンピックの金メダル-夢がかなった瞬間
車いすテニス男子で21年東京パラリンピックの金メダルなど数々のタイトルを獲得し、1月22日に引退を表明した国枝慎吾さん(38)=ユニクロ=が7日、都内で引退会見を行った。以下、会見の主な一問一答。
-一番の思い出は。
「東京パラリンピックの金メダル。東京(開催)が決まった13年からの夢がかなった瞬間は今でも鮮明で、写真を見ると震えるような感情がある」
-車いすテニスの進化について思うこと。
「プロ転向した09年の自分と今戦っても間違いなく勝てるくらい、車いすテニスのレベルは年々上がっている」
-車いすテニス界にどうなってほしいか。
「世界の車いすテニスがどう発展していくべきか、一つはジャパン・オープンがいい例。(健常者の)プロ大会に車いすテニス部門をどんどんつくってほしい。そういう大会を世界各地でつくることに関わっていけたら」
-奥さんの支えは。
「リオ五輪の時は相当追い込まれていたが、妻の存在が大きかった。メディアの前では強気な発言をしなきゃいけないが、家では妻に『もう無理かも』とか『引退』とかいう言葉をはき出せたのが競技の助けになった」
-やり残したことは。
「成績でやり残したことはない。やり切ったと思えるのは最高の幸せ。(車いすテニスが)スポーツのフィールドにようやく入ったところだったので、もう少し自分が若かったらなというのはある」