藤沢五月 スーパーショット連発でロコ単独首位 次戦は「麻里ちゃんと」〝姉妹対決〟

 試合中に笑顔を見せる藤沢五月©JCA IDE
 1次リーグの中部電力戦でショットを放つロコ・ソラーレの藤沢©JCA IDE
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 「カーリング・日本選手権」(2日、アドヴィックス常呂カーリングホール)

 女子1次リーグが行われ、北京五輪銀メダルで2連覇を狙うロコ・ソラーレが前回大会準優勝の中部電力に8-6で競り勝ち、5勝1敗で単独首位に立った。スキップ藤沢五月(31)がスーパーショットを連発し、勝利に貢献。次戦はロコ・ソラーレの妹分で“マリリン”こと本橋麻里が参加するLS北見と戦う。大会は男女各9チームで争われ、上位4チームがプレーオフに進出する。優勝チームは世界選手権の代表に決まる。

 藤沢のスーパーショットがさえ渡った。見せ場はロコ・ソラーレの4-3で迎えた第6エンド。藤沢の最終投を残し、ハウス(円)の中は中部電力の石が最も中心に近いナンバーワンで、ロコ・ソラーレの石は2番手。他に複数の石がハウス内に置かれた複雑な状況で、複数点どころか、1点を取るのも難しい場面だった。

 それでも勝負どころは外せない。藤沢が狙ったのは、向かって右側にあった自チームの石だった。投じた石は狙った石の左側面に当たると内側にコースを変え、中央にあった相手の石にヒット。3番手に押し出し、一気に2点を獲得した。

 6-3とリードを広げるスーパーショット。「スキップはチャンスでもピンチでもああいうショットが多い。すごく練習もしましたし、練習の成果が出せた」と大きくうなずいた。

 その後、粘る中部電力に追い付かれ、最終第10エンドは6-6で迎えた。だが、ここでも決めたのは藤沢だった。最終ショットできっちりと相手の石を押し出し、2点を奪って勝利。3日前の北海道銀行戦ではショットを投げる際に転倒するハプニングもあっただけに、「(投げ手が)私なので、転ばないようにだけ意識して投げました」と笑顔で振り返った。

 首位で並んでいた中部電力を破り、単独首位に立ったロコ・ソラーレ。3日は元チームメートの本橋が参加し、若手で構成された“妹分”LS北見と対戦する。藤沢は「何より麻里ちゃんとできることがうれしい」と心待ちにしつつ、「若さといい部分をどんどん吸収したい」と油断なく挑む。

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