レスリング金城梨紗子 五輪3連覇に意欲 「妊娠、出産を経て目指す」 

 レスリング女子で五輪2連覇の金城梨紗子(28)=サントリービバレッジソリューション=が31日、福井県敦賀市内で記者会見し、来年のパリ五輪での3連覇へ「次はさらに大変だと思うが、妊娠、出産を経て目指す。挑戦することに意味がある。過程を楽しみたい」と意欲を示した。

 旧姓・川井の金城は2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級、東京五輪57キロ級を制した。21年8月に結婚を発表し、昨年5月に第1子となる長女を出産。パリ五輪を見据えて10月に復帰し、12月の全日本選手権は非五輪階級の59キロ級で優勝した。今年6月の全日本選抜選手権で57キロ級に戻す意向。

 結婚に伴って敦賀市を拠点とし、今春から夫の希龍さんが指導する福井・敦賀気比高の特別顧問に就任。「学んだことを伝えて、皆さんの力になれたらいい」と抱負を語った。産後の幅広い活動に「レスリングを通じて女性の社会復帰を発信できれば」と述べた。

 3度目の五輪制覇を果たせば、日本レスリングでは4連覇した女子の伊調馨(ALSOK)、3連覇の吉田沙保里に次ぐ快挙となる。

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