阿炎 前場所Vでもチャレンジャー精神「『一番集中』をモットーに」
「大相撲初場所」(8日初日、両国国技館)
初日を翌日に控えた7日、両国国技館で土俵祭り後に優勝額贈呈式が行われ、昨年九州場所で初優勝した幕内阿炎(28)=錣山=が出席した。優勝力士として臨む初の場所でも、チャレンジャー精神を貫く構えを示した。
昨年12月26日の番付発表後、師匠の錣山親方(元関脇寺尾)から「優勝は過去のこと。次の場所が大事」と言葉をかけられた。気を引き締め直し、年末年始も休みは元日のみ。「順調に準備できた」と抜かりはない。
初日は新小結琴ノ若が相手。三役経験は自身の方が豊富でも「しっかりチャレンジャーとしてぶつかっていきたい。強いからこそ、番付が自分より上の位置にいる」と挑戦者の姿勢は崩さなかった。2日目に対戦する仲のいい新小結若元春にも祝福の連絡はせず。「場所後にしようかと。良き友であり良きライバル。ちゃんと線引きはしないといけない」と厳しさを見せた。
さらなる飛躍を期す1年のスタート。「挑む気持ちを忘れず『一番集中』をモットーに」とぶれずに土俵に上がる。





