「フィギュアスケート・全日本選手権」（２４日、東和薬品ラクタブドーム）

　アイスダンスのフリーダンス（ＦＤ）が行われ、リズムダンス（ＲＤ）首位で初優勝を目指す“かなだい”こと村元哉中（２９）、高橋大輔（３６）組＝関大ＫＦＳＣ＝は、ＦＤ曲「オペラ座の怪人」を演じた。ＦＤ１０８・９１点、合計１８６・６１点で、結成３年目にして全日本選手権初優勝を果たした。

　フィニッシュポーズの直前に高橋が体勢を崩し、そろって転倒。高橋はガックリ両手で頭を抱えたが、シングル時代にも演じた「オペラ座の怪人」の世界観を存分に表現し、観衆を引き込んだ。

　村元は「すごい嬉しい反面、最後の最後にやってはいけないミスをして悔しいけど、それまでは今季で１番いい演技ができていた」と苦笑い。高橋は「まさかあそこでこけるとは。最後引っかかってしまって、そこが悔しすぎます」と振り返ったが「演技としてはミスがあったけど、全日本優勝を目指してやってきた。１００％ではなかったけど、結果を残せて嬉しい」と明かした。

　開幕前に「最高のクリスマスイブにしたい」と意気込んでいた高橋は、シングルで過去５度（２００５～０７、０９、１１年）全日本制覇を果たしており、９１回目の大会で史上初の快挙となるアイスダンスとの“２冠”が懸かっていた。

　首位と７・７４点差のＲＤ２位・小松原美里、尊組（倉敷ＦＳＣ）はＦＤ１０５・１４点、合計１７５・１０点だった。