織田信成、浜田コーチとのモラハラ巡る裁判、全面対決で判決期日は3月に
フィギュアスケートの2010年バンクーバー五輪男子代表で、先月現役復帰した織田信成(35)=大阪スケート倶楽部=が、モラルハラスメントを受けて関大アイススケート部の監督辞任に追い込まれたとして、同部の元コーチ浜田美栄氏(63)に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が1日、大阪地裁であった。両者が出廷したが、全面対立のまま結審。判決期日が来年3月2日に指定された。
織田は19年11月、関大監督時代に陰口などのモラルハラスメントを受けた精神的苦痛によって体調不良を起こし、監督辞任に追い込まれたとして、浜田氏に1100万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。一方の浜田氏も、訴訟によって名誉権を侵害されたとして20年2月に反訴していた。
織田は17年2月に、同じ関大のリンクで練習する浜田コーチの門下生の練習方法が危険だと注意したことから、浜田氏に「あんたの考えは間違ってる」と激高され、同年3月から無視されるなどハラスメント行為が始まったと訴えている。
その後、部員の学業不振から練習時間の変更を提案するなどしたことで、モラハラがエスカレートし、体調不良で入院を余儀なくされた。関大側と話し合いを持ったが、その対応を不誠実に感じて19年9月に監督を辞任したとしている。
一方の浜田コーチは、事実関係を否定した上で、大学側に不満を持った織田がブログや週刊誌に事実と異なる主張をしたことで、名誉権を侵害されたとして謝罪を求めていた。裁判所は、双方が相手に求める和解案の提示を勧めていたが、平行線の状況が続いていた。




