元雅山の二子山親方 部屋創設4年半で初の関取誕生「すぐに上がるよりはうれしさも増してますね」

 日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開催し、狼雅(23)=二子山=、對馬洋(29)=境川=の新十両昇進を決めた。

 狼雅の師匠で元大関雅山の二子山親方にとっては、18年4月の部屋創設から4年半で初めての関取誕生。「ほっとした気持ちが一番」と表情を緩めた。

 外国出身では初めて高校横綱に輝いた狼雅が入門。師匠にとっても期待の逸材だったが「みなさんすぐ上がるだろうという気持ちだったかもしれないが、高校横綱を取った分、変なプレッシャーになった。『上がらなきゃ、上がらなきゃ』と相撲が小さくなった」と、まな弟子の苦悩を思いやった。

 部屋に関取が生まれ、他の力士への波及効果も期待される。「すんなり上がるよりは時間をかけた分、十両では爆発して上がってほしい。すぐに上がるよりはうれしさも増してますね」と喜びをかみしめた二子山親方。「狼雅の背中を見て追いついてほしい。追い越してほしい」と弟子たちの成長を願った。

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