池江璃花子が個人種目初の2冠 接戦制し思わず涙 苦楽をともにしたチームメートに感謝
「競泳・日本学生選手権」(31日、東京辰巳国際水泳場)
女子100メートル自由形決勝が行われ、昨夏の東京五輪代表の池江璃花子(22)=日大=が54秒26で優勝した。28日の同50メートルと合わせて、個人種目初の2冠。同800メートルフリーリレーにも第3泳者として出場して3位に貢献した。
真っ先に喜びを伝えたのは、観客席にいる仲間だった。池江は女子100メートル自由形で2位と、わずか0秒09差の接戦を制し2冠を達成。苦楽をともにしたチームメートからの声援を全身で受け止め、レース後は感極まって涙を流した。
「タッチまで諦めずにみんなの顔を思い浮かべながら泳いだ。4年間すごいつらいことがあったけど、頑張れたのはみんなが応援してくれたから。感謝しかない」
この4年間は特別だった。日大入学前に白血病を発症。1年時は闘病中に一時退院して応援に駆けつけ、観客席から仲間の活躍を見守った。2年時は復帰後わずか1カ月で50メートル自由形で4位。3年時は、リレーを含めて3冠を達成した。
そして女子主将として迎えた今大会。1カ月前に左足首を負傷して本格的な練習を積めない中だったが、リレーを含めた計10レースを完泳。リレーでも3位と貢献し、チームは来年のシードを獲得した。「チームメートに恩返しができたのかな」と、笑顔で最後の日本学生選手権を締めくくった。
「人生にとっての1つ大きな思い出になった。少し寂しい」とぽつり。卒業後の進路は未定だが、来年から24年パリ五輪の戦いが本格的に始まる。





