宇野昌磨 プロ転向の羽生へ、感謝と変わらぬ敬意「背中をずっと追いかけ」「まだ実感が」
フィギュアスケート男子で、18年平昌五輪銀メダル、22年北京五輪銅メダル、同年世界選手権金メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)が19日、羽生結弦(ANA)が競技会の第一線から退くことについて、マネジメント事務所を通じてコメントした。フィギュアスケート界の先頭を走ってきた先輩スケーターへの変わらぬリスペクトと感謝の思いを明かした。
宇野のコメントは以下。
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本日、羽生結弦選手の現役引退における記者会見を拝見しました。
ここからはゆづくんと呼ばせて頂けますと幸いです。
ゆづくんの背中をずっと追いかけ続けてきて、今後の競技会で同じ競技者として会えないことにはまだ実感がありません。ただ、ここまでフィギュアスケート界を牽引し、プロに転向されてもゆづくんは変わらず牽引し続ける存在だと僕は思っています。
今こうしてフィギュアスケートが多くの方々に認知されるようになったのは、先輩方の功績だけでなく、やはりゆづくんの存在がとても大きかったです。今まで誰も成し遂げたことのないことを成し遂げる、それがどれだけ大変なことであっても最前線を何年も何年も走り続けていく姿勢は誰も真似できないですし、背中を追い続ける僕にとっては大きな道標でもありました。微力ながらも、切り開いてくれた道を後輩や次の世代に繋いでいけるように頑張ります。
これからも「羽生結弦」という理想を追い求めるゆづくんとゆづくんのスケートを楽しみにしています。最近では主に競技の場でしか会えなかったので、お互いアスリートしてではなく、普通の20代の男性同士として、ゆっくり言葉を交わせる機会を作ってもらえたら嬉しいです。
今まで本当にありがとうございました。