入江聖奈が大学最後のトーナメントで総合優勝「骨から違う」2階級上で主将の責任果たす

 「ボクシング・関東大学女子トーナメント」(17日、神奈川県立スポーツセンター)

 東京五輪女子フェザー級金メダルの入江聖奈(21)=日体大=が、大学生活最後となる同トーナメントに出場。ライトウエルター級決勝で高橋美波(早大)を5-0判定で下して優勝し、日体大を3大会連続の総合優勝へ導いた。

5-0判定勝ちし、日体大の主将として総合優勝を決めた。

 チーム事情で、五輪のフェザー級から2階級上のライトウエルター級で出場した入江。「日体大のためになれたのでうれしい。キャプテンなので絶対ポイントを稼がないといけないと思った」と責任感を口にした。浅村雅則監督によると、男女をまとめる主将として、下級生に「ありがとう」と感謝してリングに上がったという。

 主戦場より6キロ重い階級に備えて「腕立て500回」や重量級選手とのスパーリングもこなした。63キロが上限の階級に減量せず61キロで出場し、5-0とスコアは完勝。しかし「骨から違う。自分がライトウエルターの選手じゃないってよくわかりました」と壁を痛感し、「(パンチが)効かないし重たいし、もう絶対にやめようと思いました」と振り返った。

 今後はカエルの研究を目的に大学院進学を目指し、来春の大学卒業とともに現役を引退する意向。今年9月のアジア大会(杭州)が延期となったため、競技生活は全日本選手権(11月、墨田区体育館)が最後となる。

 人生を変えた東京五輪から1年。残る競技生活へ「自分の中で金メダリストにふさわしい試合をしようとか、結果を出そうとか思っちゃっている部分があるので、そういうのをはぎとりたい。金メダリストじゃなくて、一ボクサーとして純粋に戦いたい」と目標を掲げた。

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