「大相撲名古屋場所・７日目」（１６日、ドルフィンズアリーナ）

　大関御嶽海（２９）＝出羽海＝が７日目の１６日から休場した。出羽海部屋で新型コロナの感染者が出たためで、自身もこの日のＰＣＲ検査で陽性判定を受けた。休場は２０１９年初場所以来３度目。

　新型コロナ感染による途中休場は初めて。これまで場所前にコロナ関連で全休した場合、当該力士の翌場所の番付は据え置き、もしくは１枚降下などの措置がとられていた。

　初のかど番だった御嶽海は７日目の不戦敗で２勝５敗。千秋楽まで休場し、２場所連続負け越しとなる。来場所の番付について、伊勢ケ浜審判部長（元横綱旭富士）は「場所が終わってから、みんなで話し合う」と、２７日の秋場所番付編成会議で協議する方針を示した。関係者によると大関に据え置かれる方向だという。

　師匠の出羽海親方（元幕内小城ノ花）は御嶽海について「もう一回作り直して稽古して、９月場所に挑むしかない」と話した。

　西前頭筆頭の隆の勝（２７）＝常盤山＝も７日目から休場。６日目に敗れた一番で右肩を痛めたという。休場は２度に及んだ１９年初場所以来３度目。