大相撲、2年ぶり出稽古解禁 高安「ウキウキしたような気持ちで稽古ができました」

 大相撲で各部屋間を行き来する出稽古が6日、解禁され、元大関の幕内高安(田子ノ浦)は、埼玉県草加市の追手風部屋に出向いて汗を流した。関取衆4人と18番取って11勝7敗。そのうち、小結大栄翔とは三番稽古(同じ相手と続けて取る)を含む11番で6勝5敗だった。

 出稽古はコロナ禍で20年春場所後から禁止に。約2年3カ月ぶりの感触に、高安は「懐かしいですね。本当に。やっぱり関取衆との稽古はいいなという充実感ですね」と満足げ。「心待ちにしていましたし、本当に今日はウキウキしたような気持ちで稽古ができました。他の部屋は、気が引き締まりますし、いろんな個性がある力士が、若い衆も含めて、良い勉強になります」と歓迎した。

 田子ノ浦部屋の関取は自身のみ。番数などで工夫しても、やはり得られないものはある。先場所敗れた大栄翔との稽古に「良い突き押しを持った力士なので、部屋でやるより何倍もいい稽古ができます」と違いを口にした。稽古後には、大栄翔に腰のストレッチを指南するひと幕も。「『助けてください』と言われたので」と笑いながら明かすと、出稽古ならではのやりとりに「対戦相手ですけど、自分も成長できますので」とうなずいた。

 初優勝にあと一歩と迫った春場所から一転、夏場所は6勝9敗と負け越し。「自分の調整ミス。場所前の稽古が、今思えば足りなかった」と振り返った。22日までの出稽古解禁期間に、他の部屋にも積極的に出向く予定。「やりたい力士とやりたいし、強い力士とやりたい。腰が上がっていない力士、厳しい攻めをする力士。問題点をしっかり自分で消化して名古屋場所で結果を出すためにやりたい」と意欲満々だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス