新十両の欧勝馬 目標は師匠の元琴欧洲「大関になること」
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日本相撲協会は25日、名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、欧勝馬(25)=鳴戸=、西川改め豪ノ山(24)=武隈=、千代栄(31)=九重=の新十両昇進を決めた。
都内でリモート会見に臨んだ欧勝馬は「うれしいです」とにこやかな表情。「もっと頑張らないといけないなと思いました」と心境を語った。
モンゴル出身。17歳で来日し、レスリング留学した日体大柏高では3年時にインターハイ優勝。日体大で相撲に転向し、4年時に学生横綱に輝いた。昨年九州場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵。東幕下8枚目で臨んだ夏場所で幕下優勝を飾った。
所要4場所でのスピード昇進。それでも「自分の中では長いなと思った。2場所で上がりたいと思っていた」と振り返る。先場所は3勝4敗と負け越し。立ち合いなどの課題を見直したことが「今場所につながった」という。
鳴戸部屋からは創設5年で初めての関取。「素直にうれしい」と喜ぶ師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)に、欧勝馬は「自分のために、膝が痛くても稽古でまわしを締めて胸を出したりしてくれる。頑張らないと、と思う」と感謝。「目標は師匠の番付にいきたい。大関になることですね」と宣言した。